- かき
- I
かき【下記】ある記事の後に書き記すこと。 また, その記事。⇔ 上記「詳細は~のとおり」IIかき【和気】「わき(和気)」に同じ。III
「~香風の中(ウチ)に臥榻(ガトウ)を据ゑて/浮雲(四迷)」
かき【垣・牆】家の周囲や庭などを囲ったり仕切ったりする, 竹・木・石などで作ったくぎり。 かきね。~繕(ツクロ)う冬の風雪によっていたんだ垣を, 春, 修繕する。 ﹝季﹞春。 《神垣の竹青々とつくろひぬ/虚子》~に耳密談や秘密の漏れやすいことのたとえ。 壁に耳。 垣に目口。~を作・る他人とうちとけないで隔てをつくる。IVかき【夏季】夏の季節。 夏。V「~国体」
かき【夏期】夏の期間。 夏の間。VI「~休業」「~講習」
かき【家記】(中古・中世)その家の日記・記録の類。VIIかき【掻き】〔動詞「かく(掻)」の連用形から〕動詞に付いて, 語調を整え, 語勢を強めるのに用いられる。 かい。 かっ。VIII「~曇る」「~口説く」「~集める」「~まぜる」
かき【果毅】決断力があり, 意志が強いこと。IX「~の勇」
かき【柿】(1)カキノキ科の落葉高木。 山中に自生し, また果樹として古くから栽植される。 雌雄同株。 秋に多肉の液果を結び, 熟して黄赤色となる。 甘柿と渋柿があり, 甘柿には富有柿・次郎柿など多くの栽培品種がある。 渋柿は干し柿などにする。 ﹝季﹞秋。(2)「柿色」の略。「~の衣」
(3)柿色の布子(ヌノコ)。 柿衣(カキソ)。X「八年の年季で~の仕着せ也/柳多留 85」
かき【火器】(1)銃砲など, 火薬を用いる武器の総称。「重~」
(2)火鉢など, 火を入れる器具。XIかき【火気】(1)火があること。 火のけ。「~厳禁」
(2)火の勢い。 熱気。XII「ここ迄~がきまする/浄瑠璃・重井筒(中)」
かき【牡蠣】イタボガキ科の二枚貝の総称。 左殻はよく膨らんで海中の岩などに付着し, 右殻は割合に平らでふたのようになる。 殻の表面には薄い板状の成長脈が発達する。 肉は美味で, 各地で盛んに養殖が行われる。 食用とする主な種類にマガキ・イタボガキ・スミノエガキなどがある。 殻は肥料や養鶏飼料とする。 ﹝季﹞冬。XIIIかき【禍機】わざわいの起こるきざし・きっかけ。XIVかき【花卉】〔「卉」は草の意〕(1)花の咲く草。 草花。(2)観賞用に栽培する植物。 観賞の対象となる部分により, 葉物・花物・実物(ミモノ)などと分ける。XV「~園芸」
かき【花器】花を生けるうつわ。 はないけ。 花入れ。XVIかき【花期】花の咲く時期。 また, 咲いている期間。
Japanese explanatory dictionaries. 2013.